早起きするクリエイター

朝と、コーヒーと、住まい。
香り立つ幸福のブレンドとは。

大塚 朝之/猿田彦珈琲

一杯で人を幸せにできる魔法。
コーヒーに魅せられて。

美味しいコーヒーを淹れる。それだけで、
朝のひとときは豊かなものに変わる。心のスイッチが切り替わる。
だから、私たちはコーヒーが大好きだ。
そう、コーヒーは不思議な力の持った特別な飲み物。
猿田彦珈琲代表の大塚さんは、その魔力に深く魅了された人物だ。
大塚さんのコーヒーと仕事、暮らしに対する想いに耳を傾けてみよう。

コーヒーに触れる楽しさ。その中で見つけた夢。

恵比寿と仙川に2店舗を構えるスペシャルティコーヒー専門店・猿田彦珈琲。
ショップのみならず、企業とのコラボレーションや講習会などを精力的に手がける代表・大塚さんに、
猿田彦珈琲の誕生にまつわるストーリーをうかがった。

大塚 きっかけは25歳のとき。炭焼焙煎コーヒー豆のショップで働きはじめたことですね。最初はコーヒーに触れることがただ楽しくて。でも、いつしか「自分のスタイルでショップをつくりたい」という想いが芽生えて、その夢を実現するために独立を決意したんです。良くも悪くもコーヒーの世界には、「自分の努力次第でもっと上の世界を目指せる」。そんな可能性を感じていました。

そこから試行錯誤の日々がはじまった。

大塚 下北沢に大好きなカフェがあって、好きが高じて、「エスプレッソを教えてください!」とお願いしに行ったことがありましたね。マスターからは丁重に断られてしまいましたけど。ただ、そのとき、「僕はこういう職人がいるタイプのお店がやりたいんだな」と確信しました。

実際にショップをつくる際にも、苦労は多かったという。

大塚 お金がなかったので、恵比寿本店の内装はDIYでした。ネットショップからヴィンテージ系の廃材を取り寄せて、工具やニスの使い方もわからない状態から施工をはじめて。でも、そんな状態だったからこそ、いろいろなことを吸収できたと思います。その頃は自分がコーヒー屋であることを忘れるほど、内装に打ち込みましたね。

その結果、1号店となる恵比寿本店がオープンしたのは2011年のこと。スタイリッシュな中にも温もりのある居心地のいい空間と、妥協のない味わいで、人気店への道を歩みはじめた。

コラボレーションは、
「人柄」と「結果」を大切に。

大手飲料メーカーや、様々な企業・ブランドとのコラボレーションなどを手がける中で、話題を集めるようになった猿田彦珈琲。コーヒーショップの枠を超える幅広い仕事について、大塚さんの考え方やスタンスを聞いてみた。

大塚 大切にしているのは、企業の規模や知名度ではなく、一緒に仕事をする方の人柄ですね。正直、「猿田彦珈琲のブランディング」という意識もあまりなくて、逆に、はじめる前は「無理にやらなくてもいいことだ」って考えていたくらいでした。でも、先輩たちからの後押しや、「面白そうだな」という予感もあって最初の一歩を踏み出したんです。

と、そのスタンスは意外なほど慎重でマイペース。

大塚 どんな仕事でも、やるからには少しでもいい結果を出して「頼んでよかったな」と思ってもらいたい。スポーツ選手で例えるとわかりやすいですが、結果を出すには普段の練習が一番大事。だから、1日の内で必ずコーヒーについて考えたり、勉強したり、触れたりする時間をつくるようにしています。

そう。何事に対しても、コーヒーに対する深い愛情とストイックなプロ意識をもって臨む。それが大塚さんの流儀なのだ。

家族と朝食を囲む。それが人生で一番の幸せだと思う。

「コーヒーがないと朝がはじまらない」。そんな生活を送っている人は少なくないだろう。「朝」と「コーヒー」・・・・・・何かと縁が深いこの2つについて、大塚さんはどう考えているのだろうか。

大塚 僕自身、朝早く起きて家族と食卓を囲むことが人生で一番の幸せだと思っています。いい朝を迎えるには、それまでのライフサイクルもきっと素敵な時間になるはず。だから、『AM6』のコンセプトはお世辞抜きで「いいな」と感じました。住まいから新しいライフスタイルを取り入れていくのもいいですよね。

さらに大塚さんは、朝にコーヒーを楽しむ意外なメリットについて興味深い話を聞かせてくれた。

大塚 朝はハンドドリップがおすすめです。お湯を注いで、コーヒーが落ちていくのを待つ。その時間が人の心をどこかへ向かわせてくれる。それに、こうしたルーティーンが自律神経を安定させてくれるんです。でもコーヒーは天候などによって味が変わるから、ルーティーンにはなりきらない。そこが魅力でもある。「なんで昨日と味が違うんだろう?」って考えながら、朝のひとときを過ごす。それだけで、1日の集中力も変わってくるはずです。

この話を聞いただけで、明日から早起きしてコーヒーを淹れたくなってしまった。

AM6と手がけた、
オリジナルブレンド。

実は、『AM6』のオリジナルコーヒー、『AM6ブレンド』を監修している大塚さん。3種類の豆をベースに調整を重ねたという逸品は、どんなテイストに仕上がっているのだろうか。

大塚 朝は苦みを感じやすい時間帯なので、『AM6ブレンド』は敢えてコーヒーの味の中で最もインパクトのある苦みを抑えま
した。加えて、好き嫌いがわかれる酸味も調整して、朝にぴったりなマイルドで丸みのある味わいに仕立てています。特にパンケーキやサンドイッチなど、朝食の定番との相性は抜群。グラノーラなどに入っているナッツ系やドライフルーツともよく合うので、ぜひ試してみてください。

実際にその場で淹れていただいた『AM6ブレンド』は大塚さんの言葉通りのまろやかな風味。これなら毎日の朝食が、もっと楽しくなるに違いない。

現在、『RE住むRENOVATION』では、『AM6ブレンド』を応募者全員にお届けするキャンペーンを実施している。詳しい情報はインタビューの最後に掲載しているので、この味わいを試したい方は、ぜひ、チェックしてみてほしい。

コーヒーも、住まいも、
自分らしく楽しめればいい。

最後に、大塚さんが考えるコーヒーとのつきあい方について聞いた。

大塚 「中心からお湯を差す」「最初はゆっくり淹れて、あとは早めに淹れる」。この2つを守っていれば、コーヒーはだいたい美味しく淹れられます。ただ、それ以上を求めて「プロと同じ味にしたい」となれば、豆の吟味などで毎週数万円もかかります。ところが講習会などで「それを1000円でやりたい」という方もいたりします。そんな時は、「あなたは100万円で、1億円の家を欲しいといっているようなものですよ」と、説明するんです。

コーヒーの専門家である大塚さんが、コーヒーの楽しみ方を家に例えて説明していたことは、少し意外で、とても印象的だった。

大塚 「プロの味」を追求するよりも、「1週間1000円で楽しみたい」という人のコーヒープランを考える方が楽しい。毎日、手軽に美味しく、楽しい空気の中で、好きな器具で、食器で、いい時間を過ごしてもらいたい。難しく考えるんじゃなくて、気軽にコーヒーを楽しんでもらえたらというのが僕の想いですね。

その考え方には、新築にこだわらない自由な発想で、自分のライフスタイルを楽しもうとするリノベーションとも通じるものがあるのかも知れない。

大塚 まずは「美味しくなってほしい」という想いを込めて淹れるようにしてください。朝、家族のために一生懸命コーヒーを淹れて、一緒に朝食を食べる。そんな暮らしにこそ価値があるんじゃないかな。

コーヒーも、住まいも、本当に大切なのは「誰がどんな風に楽しむのか」「誰が誰のためにつくるのか」ということ。大塚さんの言葉には、そんなシンプルでポジティブな答えが込められていた。

毎日、手軽に美味しく、楽しい空気の中で、

難しく考えずに、

気軽にコーヒーを楽しんでもらいたい。

大塚 朝之さん

猿田彦珈琲株式会社 代表取締役

1981年東京都生まれ。15歳から演劇学校に通い、俳優業の傍らアルバイト。友人に誘われて働きはじめたコーヒー店でスペシャルティコーヒーと出会い没頭。その後、2011年6月8日にスペシャルティコーヒー専門店の『猿田彦珈琲』を東京・恵比寿にオープン。「たった一杯で幸せになるコーヒー屋」をコンセプトにハイクオリティのコーヒー豆を扱い、品質管理、提供までこだわった店舗を経営。2014年株式会社化し2015年2月に調布市仙川に2店舗目となる焙煎所併設のアトリエ仙川をオープン。この10月にはあらたに表参道店をオープンした。

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